黒田愛(めぐみ)さんの絵本原画展が6月28日(水)~7月2日(日)東京都福生市プチギャラリーにてあります。愛さんは新釈「三匹のぶたの話」・「おふろや」(共に白泉社)から絵本を出版されています。原画は観る者を愛さんの世界観に引き込む力があり圧倒されます。是非この機会に足を運んでいただけたらと思います。
黒田愛絵本原画展2017
福生市プチギャラリー第1展示室(JR青海線福生駅舎内)
6月28日(水)~7月2日(日)無料
10:00~19:00(最終日は17:00まで)
詳しくはごんじま企画
写真は2013年9月にあとさき塾同期でグループ展をした時、愛さんの作品を展示したものです。以前のサイトが消えてしまったので、その時、書いた文を以下に記しておこうと思います。
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黒田愛という絵本作家
2003年秋から(私は3年間)編集者でトムズボックス主宰の土井章史さんと 同じく編集者でエディトリアルデザイナーの小野明さんがやってる「あとさき 塾」という絵本のワークショップに通ってて、どんなかっていうと、 絵本のダミーを持っていくと、みんなで回し読み。でその後、ふがふが・ もんごもんごとお二人が、エラそうに(いやぁエラいんですよ!)講評してくれて、 しゅるるるる~意気消沈して夜道をトボトボ歩いて帰るっていう感じでして。 毎回来るメンバーもみんなお仕事とかしているから、バラバラなんだけど、 みんな結構、心臓どくんどくんで来ているわけ。だって一生懸命、ダミー描いてきてるからね。色んなお話や絵があって、すんごく刺激になった。その中でもとりわけ、 黒田愛さんという若い女子がいて(一回りも違うもので。)一度見たら忘れない絵、 毒やシュールさが際立つお話。毎回、彼女のダミーを見るのを楽しみにしていたものでした。そんな中、愛さんは2004年にMOEイラスト・絵本大賞第3回グランプリ受賞、 2005年に第6回Pinpoint Picture Books Competition最優秀賞受賞と立て続けに賞をと って、これからすごーい絵本作家になってくぞ!という時に23才という若さで亡くなってしまったのです。多分、本人が一番「どうして!?」って気持ちだったでしょう。 一緒にやってきた、あとさき塾メンバーも「なんで!?」という思いで、どうしても 受け入れられない現実でした。 それから時が経って2~3年前だったか、愛さんのご両親の計らいで未発表の絵を見せて頂きました。23才という若さで、これでもかと思う程の大量の作品。日々の生活に追わ れて絵が描けない!なんてほざいている自分に「これでもか!」と見せつけてきたのです。 黒田愛さんの作品も展示します。 新釈「三匹のぶたの話」・「おふろや」(共に白泉社)から絵本も出ているけど、 やはり原画がすごい!原画は力強い!是非この機会に観てほしい。